プロフィール

20年働いた中で一番辛かったことからの成功体験

私は20年航空会社で客室乗務員として働いていました。
入社16年目に全客室乗務員の訓練・教育を担う部署で教官として仕事をすることになったのですが「人に教える」ことが苦手で１年間全く使いものにならない状態でした。

長年やってきた業務を教えるだけのことだと思っていたのですが、「できる」と「教える」は全く別物でした。上司にはイライラされているのがわかり当たりも強く、毎日帰りの車の中で悔しくて泣いていました。自分ができることは何なのか問い続け、出てきたアイディアが模型を作成して説明するということでした。周りの同僚に馬鹿にされないかとても怖かったのですが勇気を持ってチャレンジした結果、訓練生の成績は上がりました形にして伝えることが得意なんだと分かってからアイディアが溢れ次々と形にしていきました。私の仕事は評価され、昇進することになり仕事がとても楽しかったです。

最高に楽しかったことが最悪の事態に

しかしながら、仕事が楽しくなる反面、家では疲労困憊の日々が続き、３人の子供や夫の前で笑顔で話すことすらできなくなっていました。

フライトしていた頃は宿泊を伴うことも多く子供たちには寂しい思いをさせてきたのですが、今度は私の疲弊という形で家族に負担を掛けることになってしまいました。

月に２〜３回入っていたフライトができなくなり休職することになりました。体調を崩したことで働き方について考えるきっかけになりました。家にいる母親が元気でいないと家庭は暗くなることに気づかされました。

最悪から学んだこと

退職後は私の得意で楽しくできることを探した結果、WEBデザインを学び起業しました。

家にいながらにして多くの日本中の方と繋がることができました。今ではデザインをすることが大好きで時間を忘れるくらい熱中しています。なぜ私は20年も航空業界にいたのか不思議に感じます。

私と同じように長年会社員されていた方や、主婦の方、また経営者の方など新しいチャレンジをする方との出会いも多く、楽しく仕事をしています。

また「家に帰るとママがいるって本当に幸せ」と子供が喜んでいるのを見るのも私が楽しく働く源にもなっています。

自分の得意で楽しく働く社会へ

私は前職で接客・接遇をしていましたがなかなかそこにやりがいを感じることができませんでした。しかし今は非常にやりがいを感じています。

前職との違いは何か。

今の仕事は得意が発揮できているからだと感じます。私が制作したデザインに感動していただき、サイトから予約が入ることを一緒に喜べるというお客様との一体感がとても楽しいです。お客様とゴールに向かって一緒に走るというまさに『おもてなし』をしています。

「お客様＝神様ではなく家族だと思え」とCA教官のころは教えていました。しかしながら機内でその感覚を味わうことは稀でしたし時間的にもそこまでの間柄になるには難しかったように思います。

講師・コーチ・カウンセリングなどのお仕事は1回っきりではなく家族のようにお客様に寄り添うことのできる職種だと思います。このようなお仕事をされている方は元々会社員の経験をされていて、経験を元に起業という新しいことにチャレンジしているケースも多く、似たような経験をしてきた私としては応援したい存在になっています。

今私ができること

自分らしさを発揮することは自分自身輝くことにもなり、さらに多くの人を助けることにも繋がります。
退職して今、私が提供している「つながるデザイン」では自分らしさや提供しているサービスの価値を文字とデザインで伝えることを大切にしています。

客室乗務員の教官時代にしてきたことと同じように形にして届けることで多くの方に喜んでいただいています。自分の経験・得意を生かして楽しく働く人が社会に増え、子供に夢を与える世界になることを願っています！！